2番打者。
以前は、バントでランナーを進めたりする役割という印象がありました。
今では、ニューヨークヤンキースの2番を打つのはアーロン・ジャッジ。
昨シーズンはアメリカンリーグ新記録の62本塁打を放った強打者です。
大谷翔平選手の同僚であるマイク・トラウトもエンジェルスの2番打者。
MVP3回のMLBを代表するスラッガー。
MLBでは2番に強打者を置くことが普通になっています。
では、NPBは?
今でも4番最強という打順が普通です。
が、かつて2番最強のような打順を組んだチームがありました。
それは日本ハムファイターズです。
2番を任されたのは小笠原道大選手。
3番打者だった片岡篤史選手が2002年に阪神タイガースに移籍するまでは「2番 小笠原」。
この2番打者が途轍もないスラッガーでした。
入団3年目からレギュラーに定着すると、10年の在籍期間に3割超を6回(首位打者2回)。
ホームラン30本以上も6回(本塁打王1回)。100打点以上が3回(打点王1回)。
ファイターズの最終年の2006年と讀賣ジャイアンツに移籍した2007年は連続MVP。
ジャイアンツでは3番打者として4年連続で3割30本、打点もその4年間は平均で95打点です。
この小笠原選手を2番に据えたファイターズ打線の破壊力は抜群でした。
20世紀の終わりにはNPBに「2番最強」の打線が存在したのです。