今、花を咲かせている雑草があります。
これはたくさんあって、イネ科などはその代表です。
今回は、そこそこ目立つ花のものを紹介します。
最初はアカネ科のヘクソカズラ。
このシリーズの第1回でも紹介しています。
今回は開花時の様子を写真で。
ご覧のようにかわいらしいのです。
この外見に騙されるとひどい目に遭います。
庭に侵入されると駆除には多大な労力を要するのです。
そして、駆除しなければ庭を覆いつくすようになります。
秋には果実をたくさんつけるので、それまでに駆除しておかないと・・・
種子だけではなく地下茎を伸ばしてガンガン芽を出すので、根絶が必要です。
地下茎は比較的浅い所を横に這っています。
これを上手に剥がすような感じで掘り出さないといけません。
少しでも残っていると再生してしまうのです。
だから厄介な雑草のトップクラスといわれます。
次は、キク科のヒメムカシヨモギです。
キク科には厄介な雑草が多いのですが、その代表格ともいえる存在。
オオアレチノギクに似ていますが、区別できます。
オオアレチノギクも厄介な雑草の代表格なので、区別せずに抜いてください。
種子は風に乗って飛散。
これらが庭にあって放置していると、隣近所に迷惑をかけるかもしれません。
三番目は、ミカンソウ科のコミカンソウ。
これは花がわかりにくいのです。
けれども、しっかり花をつけ、果実を作ります。
翌年には爆発的に増えてしまいます。
最後に、これから増えそうな種を紹介します。
それは、ヒルガオ科のマメアサガオです。
かわいらしい白い花が特徴的で、これなら庭にあっても・・・と思います。
が、放っておくと他の植物を覆ってしまいます。
ヘクソカズラのような地下茎を使っての繁殖はありません。
ひと夏くらいは楽しんでもいいかもしれません。
なお、記事のタイトルを「花と龍」としたのは、ヘクソカズラとマメアサガオに因みます。
だって、蔓が龍を思わせるではありませんか。