「雑草の修羅の群れ(その2)ツユクサ死闘編」に続く第三弾はイネ科です。
雑草としてイネ科は強大な勢力を誇ります。
もともと我が国に生育していたイネ科以外にも「外国人」助っ人まで。
牧草として移入したら、当然のように逸出してしまい、野原を覆うパターンです。
この時期に目立つのはメヒシバ。
あちらこちらで穂をつけています。
★ 上段はメヒシバ 下段がコメヒシバ
地表を這うように広がるコメヒシバはメヒシバより厄介。
茎から根をおろすため、簡単には抜けません。
そして、オヒシバ。
メヒシバよりも穂が太く、葉の形状も異なります。
慣れると穂がない状態でも簡単にメヒシバと区別できます。
さらに、猫じゃらしとしても使えるエノコログサ。
アキノエノコログサやキンエノコロ、ムラサキエノコロといった「兄弟」がいます。
キンエノコロとムラサキエノコロは観賞価値がないわけではありません。
いつか園芸品種が登場するかもしれないと思っています。
チカラシバは園芸品種が登場しており、かなり美しいものが売られていますので。
イネ科の駆除ですが、穂をつける前に抜く。これに限ります。
ほとんどが1年草ゆえ刈るだけでも問題はありません。
けれども、チガヤ(その1で紹介)のように地下茎で増えるものは宿根草のようなもの。
小さな苗でも既に地下茎を伸ばし、新しい世代を生む気配をみせています。
だからイネ科の雑草については「抜く」を徹底すべきです。
せっかくの庭がイネ科の雑草に覆われると、かなり見苦しくなります。
穂からのこぼれ種でご近所にも迷惑をかけてしまう可能性も。
最後に紹介するのはメリケンカルカヤ。
北米出身ですが、既に我が国には広く定着しており、普通にみられます。