大きな通りや繁華街で弁護士事務所や司法書士事務所が目立つ看板を掲げる。
これはまずありません。
ほとんどの事務所は表通りから一本裏に入った感じの立地です。
なんとなくひっそりとやっている印象。
まるで裏稼業です。
★ 「必殺仕置人」の面々 裏稼業の代表格みたいなのが必殺シリーズの面々
左 念仏の鉄(山崎努さん) 中 棺桶屋の錠(沖雅也さん) 右 中村主水(藤田まことさん)
弁護士事務所は今も福岡市中央区赤坂周辺に多くあります。
裁判所が六本松に移転しても変わっていません。
たくさんあるのに目立ちません。
私が親しくしている大きな弁護士事務所も看板はありません。
司法書士も同様です。
たとえば、福岡法務局周辺で目立つ看板を掲げたりする事務所はありません。
なぜか?
それは依頼者に対する気配りゆえ。
弁護士や司法書士に相談する・・・なにかトラブルを抱えているのでは?
多くの人のイメージはこれです。
事務所に入るところを知り合いにみられたら・・・
そういう人は少なくありません。
だから、事務所を目立たせるようなことはしないのです。
実は、もうひとつ理由があります。
それは他人の紛争で稼いでいるようにみられたくないからでもあるのです。
他県の話ですが、私が知っている弁護士さんは逆恨みされ・・・
放火の被害に遭いました。
★ 池波正太郎の作品に登場する藤枝梅安(緒形拳さん)
表稼業は鍼灸師、裏稼業は・・・
廃業したコンビニエンスストアの建物を利用した事務所もなくはありません。
が、さすがに主流ではなく珍しい部類です。
法律を生業とする者は目立たない方がよい。
ゆえに一本入った裏道のような場所にひっそりと事務所を構える。
あるいはビルの一室やホテルの事務所フロアを使う。
事務所使用可の賃貸マンションを使う方も少なくありません。
これが普通なのです。
私が表通りで事務所を構え
「債務整理始めました」
みたいな幟を掲げたりしないのは宣伝嫌いというだけではありません。
業界の常識めいたものに従っているだけです。
とはいえ、実際は猫の要望(「家にいろ!」)を優先している面が強いのですが。
★ 必殺シリーズで活躍した中条きよしさん
「必殺仕事人」はまさに裏稼業
司法書士は表稼業の「仕事人」であるべきかもしれません。
「うそ」の大ヒットは49年も前になります。