裁判所に行くと出会うのが弁護士。
弁護士さんたちの服装は概ね地味で落ち着いたスタイル。
たまに洒落たジャケットを着ている人もいますが上品にみえます。
目立つような髪型の人はいません。
むさ苦しい感じの人もみかけません。
橋下徹氏が「茶髪の弁護士」として話題になったことがありました。
あれは、弁護士としては異色だから話題になったのです。
橋下氏なりの「自分の売り方」、つまりは演出だったのでしょう。
知事や市長となった彼は茶髪にはしませんでした。
彼ら弁護士は品よくスーツを着こなし、こざっぱりとした髪型なのです。
そして、これがビジネススタイルの基本でしょう。
靴もしかり。金具が多いようなものを履く人はいないようです。
これらのビジネススタイルは欧米に倣ったもの。
既に国際的に定着したものであって、モノマネの次元ではありません。
欧米のビジネスマンに突飛なスタイルの人はいません。
日本では存在する「スーツにソフトモヒカン」のような人も目にしません。
信頼の演出に奇抜なものは不要なのです。
たしかに、今の大企業では服装の自由度を高めています。
けれども、突飛な服装や目立つ髪型を選ぶ人に限って仕事ではパッとしないもの。
これは私の企業勤務経験からの感じ方です。
我々士業は依頼人や相談者からの信頼が仕事の基本です。
ならば、信頼されるように自らを演出することを考えるべきでしょう。
それは虚仮おどしのようなものではなく、清潔感と品のよさを心掛けるということです。
上記の弁護士の服装や髪型は我々司法書士も参考にすべき点が多いように感じます。
という流れで最後が「え?そういう話?」といわれそうですが・・・
夏用のスーツを一着仕立てました。
生地を選ぶにあたって気をつけたのは、落ち着いた雰囲気を出せるか?ということ。
SCABALや私好みのZEGNAを振り切って「これが一番」と感じたのは・・・
LANVINのもの。
仕立てたお店は、「糸島でテーラーといえば、ここ」という「ビガッド」さんです。
オーナー社長の目利きで生地が揃っており、縫製もしっかり。デザインもよし。
昨夏のジャケットに続いてお願いした次第です。
私なりに自分を演出するための道具としてスーツは重要。
信頼できるお店にお願いすれば安心です。
このことは、士業に関しても同じでしょう。
信頼できる(雰囲気の)人に依頼する。
当たり前のことです。