今や週休3日を検討する企業が出る時代。
その中で、今も「365日24時間働けますか?」はブラックの極みでしょう。
23年前の朝ドラ「ちゅらさん」が再放送されています。
私は、昼食時に視聴しています。
その中で、看護師役の戸田恵子さんが新人看護師の主人公にいうのです。
「しっかり働けるために休む」
という内容の言葉を。
これは、主人公が失恋を忘れるために休日返上勤務を申し出た際のことでした。
我が国では「滅私奉公」が美徳扱いされてきました。
長時間残業に休日出勤まですることが評価される時代があったのです。
私が社会人になった頃もそうでした。
評価される気がない私は、当然ながら長時間勤務などごめんです。
休日出勤もする気はありません。
自分が管理職になって部下に最初に言い渡したのもこれらでした。
「残業をできるだけするな」
「休暇を必ず取得せよ」
「やむを得ず休日出勤した場合は、必ず代休を取得せよ」
さらに
「残業した場合はもれなく申告せよ」
私が長を務める部署は、以下のような特徴が出ました。
・残業時間の長期化
・休暇取得率の向上
・業務進捗の改善
残業時間の長期化は、それまで「サービス残業」だったものを全て申告させた結果です。
徐々に残業時間は短くなっていきました。
25年前には目新しいスタイルでしたが、今は当たり前になっています。
しっかり休んでこそのベストパフォーマンスです。
プロ野球でもダルビッシュ投手が述べています。
「MLBの中4日での先発はきつい。イニング数や球数の制限があっても同じである」
ダルビッシュ投手によれば、
「中5日あれば、かなり肩や肘は回復する。中6日なら大丈夫」
ということです。
やはり、しっかり休むことが次の登板をベストの状態で迎える条件なのでした。
翻ってみるに、司法書士は休んでいるでしょうか?
私も休日・夜間対応は予約すれば可能であるとホームページに謳っています。
多くの司法書士がこういう姿勢です。
私がちょっと違うのは、休日・夜間の割増報酬を設けている点です。
初回相談無料の弁護士・司法書士が主流の中、休日・夜間は有料かつ割増。
もしかすると、時代に逆行するような印象があるかもしれません。
でも、仕事をしない時間帯に働くのですから当然ではないでしょうか。
働いたら、それに見合う(と自分で思うことができる)報酬を受ける。
そうしなければ、仕事への意欲は失われていくような気がします。
さすがに今の時代に「24時間365日働く」という人は超少数派でしょう。
職業上、やむなくやっている人たちはいます。
それは官僚です。
野党がいやがらせの如く国会での質問を午前0時直前に送りつけます。
そこから大臣等の答弁を検討し、翌日の国会に間に合わせる。
私も、国会質問の対応をしたことがありますが、くだらない内容が結構多いのです。
でも手を抜けません。省庁から連絡があり、特殊法人で回答を作るために「待機」。
待機時間の多くは、じっと待つだけです。実にバカバカしい話でした(だから辞めました)。
いやがらせをする野党が「働き方改革」を主張するのは悪い冗談にもなりません。
今や官僚は不人気職種になりつつあります。
「私は365日休みなく働きます!」
こういう人がいなくなったことには理由があるのです。
今もそういう感覚の人がいるとすれば、それはそれで希少価値でしょう。
ただ、世間がそれを評価するかどうか。
これはまた別の問題であります。
★ 中原めいこさんの“mint”
タイトルとの関係は、このアルバムの収録曲“Sexy dandy”の歌詞。
♪ Monday Tuesday Wednesday every day
気持ちだけ届かずに そばにいるときのどかしさ
ちょっと言いたい I wanna be your love ♪
恋愛は月月火水木金金でもどかしさにじれったさを感じるもの・・・ということで。
この曲は私の favorite song のひとつです。