かつては九州南部以南の蝶だったタテハモドキ Precis almana 。
1991年に宮崎転勤が決まった際は、この蝶に会えることに胸をときめかせました。
尤も、秋に群れ飛ぶ姿をみてしまってからは、ときめきはなくなったのですが。
さて、今や九州北部でも定着したタテハモドキです。
今年もこの蝶の秋型を撮影しました。先月27日の17時前くらいの写真です。
気温は29.5度まで上がったこの日、蝶は既に秋の装いです。
これは、蝶の季節型が気温に無関係で、日長に左右されることを示しています。
残暑が今も続いていますが、日の長さは季節の進みに合わせて短くなっていきます。
これは温暖化傾向が強まっても変わるものではありません。
季節そのものは気温とは無関係に進んでいます。
ただ、それを体感の面で実感できないだけ。
タテハモドキのような顕著な季節型を持つ蝶をみると、季節の流れを感じることができます。