今季のプロ野球では、投高打低の傾向が顕著になっています。
特にパ・リーグでは防御率1点台の投手が多いのです。
ライオンズの高橋光成投手は2.06の好成績ですが、防御率6位。
しかも、4勝5敗で負け数が多いのです。
味方打線の援護に恵まれない結果です。
佐々木朗希投手のパーフェクトゲーム、さらに次の登板でも8回パーフェクト。
東浜巨投手のノーヒットノーラン。
セ・リーグでも大野雄大投手が10回1死までパーフェクトゲーム。
これだけ投手の力が際立ったシーズンは記憶にありません。
最近は、打者の技術の進歩に投手のそれが追い付かない傾向が顕著でした。
一気に流れが変わったのはなぜでしょう?
パ・リーグの打撃成績23位のマーティン選手はなんと打率1割6分3厘。
3割打者は、セが3人、パは4人という少なさ。
こういうシーズンは本当に珍しいと思います。
でも、緊迫した投手戦が多くなっているので、見応えがあるのです。
これを貧打戦だとみるべきだという主張もありますが、私はそうは思いません。
各投手のストレートの伸びが非常に良いのです。
表示される球速以上に速さを感じさせるストレートを投げる投手が目立ちます。
各投手がボールの回転数を上げる工夫をしたとしか思えません。
カットボールやツーシームのキレも例年以上に目立っています。
おそらく、これも回転数が関係しているように思うのです。
というわけで、投手戦が好きな私には、楽しいシーズンになっています。
★ 選手の成績は6月5日終了時点です。