NHKの朝ドラ「舞いあがれ!」では航空大学校の様子が描かれています。
その内容に「愛と青春の旅立ち」のテイストが盛り込まれているように思います。
リチャード・ギアが演じたザックの雰囲気は柏木学生に投影されています。
お互いが脱落しないように励まし合うようになったりする点も同じです。
主人公のルームメイトである矢野学生のパイロット転身の動機は明かされていません。
ここが、「愛と青春の旅立ち」の本来のテーマと重なっているのではないか。
そういう予想を立てて視聴しています。
私は、就職活動において、日航のパイロット養成所に履歴書を送ったことがあります。
書類審査は合格で、千葉あたりで面接等を行うから来るように、との連絡を受けました。
本気でパイロットになりたいわけではなかったので辞退しました。
ドラマに描かれている主人公のような積極的な動機がなかったのです。
では、私が何について積極的な動機を抱いているのか?
それについては青春時代以来、今も答えが出ていません。
夢をもっても、それを口にすれば否定されるーそういう日常が続きました。
そして、いつの間にか何事も諦める習慣ができてしまった10代。
真っすぐ飛べずに漂っているような生き方だったような気がします。
そういう私からみると「舞いあがれ!」の登場人物は眩しい存在です。