昔から今に至るまで、私は一貫して悪役俳優が好きです。
悪役が非道であればあるほど、ヒーローの正義が際立ちます。
悪役が強ければ強いほど、ヒーローへの感情移入が強まります。
結果として作品のインパクトが大きくなるのです。
みなさん、本当にいい顔です。
左上は今井健二さん。健さんの同期入社です。最初は二枚目的な役をやっていました。
後に悪役に転向し、数々の映画やドラマで極悪ぶりをみせつけてくださった私のヒーローです。
右上は山本昌平さん。現代劇でも時代劇でも「怖い」のはこの人でした。
土曜日の午後に放映されていた「大江戸捜査網」の山本さんは最高にカッコよかった。
杉良太郎さんか松方弘樹さんを相手の殺陣で斬られます。
斬ったヒーローが杉さんか松方さんかは覚えていませんが、山本さんの形相は今でも思い出します。
左下はおなじみの志賀勝さん。コミカルな役も多数こなした方ですが、本職は悪役です。
悪役というくくりが不要の「仁義なき戦い」シリーズでも名演を披露しています。
同窓会に出席している組長(小池朝雄さん)を射殺した後に
「あんたら、みとったとおりじゃ」
とつぶやく志賀さんは最高でした。
右下は山本麟一さんで、中学生の私がしびれた悪役です。
健さんの大学の先輩ということもあったのか、健さんの「昭和残侠伝」シリーズによく登場。
「昭和残侠伝 死んで貰います」では悪役ではない出演を果たしています。
53歳の若さで亡くなったときはショックで、当時高校生の私は涙を抑えられませんでした。
生まれ変わったら今井さんの顔になりたい・・・これが私の願いです。