常緑樹-ずっと葉が落ちないと勘違いしている人に出会うことがあります。
常緑樹でも当然世代交代が行われ,葉を散らす時期がありますが,今ではありません。
それでも冬を前にして既に新しい世代が育ちつつあります。
左はクスノキ科クスノキ,そして右は同じくクスノキ科のシロダモです。
クスノキは神社の御神木として巨樹が多く知られていますが,シロダモはマイナーな存在です。
クスノキ科には珍しく赤い実をつけますが,あまり目立ちません。
左はブナ科シラカシ,そして右も同じブナ科でアラカシです。
材が非常に堅いことで知られており,街路樹に利用されることも多く,公園にも植栽されています。
アラカシは幼木の写真です。
続いてツバキ科です。
左がサカキで右はサザンカです。
サザンカは丁度花の時期を迎えています。
特にサザンカはチャドクガが好むため,6月頃からは要注意です。
刺されると痛痒く,下手をするとそれが3か月くらい続く羽目に。
透かし剪定で風通しをよくするなどの対策が必要な木です。
これはバラ科シャリンバイの冬芽です。
今は黒い果実が実っている時期ですが,既に次の世代が顔をみせています。
植え込みなどに利用されていますが,結構大きくなる木で,海岸樹林には多くみられます。
最後はガマズミ科ハクサンボクで,こちらも赤い実がまだ残っているはずです。
ちょっと散歩をすれば,この時期には様々な冬芽に出会えます。