仕事と収入は比例する関係にあるーこれが普通です。
たとえば、私がいた損保は収入が高い業界です。
これは、いつ起きるかわからない事故や保険商品・代理店に対するクレームの対価。
「シャブ中」にからまれることもあります。
私はおかげでシャブ中を見抜くことができるようになりました。
なれなくても社会生活上はまったく問題はないのですが。
ゼネコンの社員の収入が高いことにも理由があります。
土地の買収などでは、暴力団などの圧力を受けるケースがあります。
反対に暴力団を使って「対策」をしていた時代も。
製薬会社も営業部門は大変です。
与那国島で蝶の採集に来ている病院長と会ったことがあります。
「運転手」は製薬会社の営業マン。昆虫に関する趣味とは無縁です。
それでも一緒に捕虫網を持ち、レンタカーを運転して病院長をアシスト。
ドラマなどでカッコよく描かれる総合商社の社員の仕事も驚かされます。
海外のバイヤーの接待のために娼婦を手配。
私が直接聞いた話では、取引相手のアメリカ人と一緒にSMプレイをしたというもの。
ご本人はそういう趣味はないそうですが、高収入の対価として「ガマンするしかないんだ」。
★ 「不毛地帯」で描かれる世界はまだまだ甘いくらいです。
本文ではSMプレイにとどめましたが、商売の現場ではもっと・・・あるのです。
これらの業界は高収入を得られる反面、仕事内容が厳しい面があるのです。
30代半ばで1000万円を超えることがほとんどです。
仕事が厳しい分、それを収入の高さで補うというか、本人が納得するような感じです。
さて、仕事が大変なのに、収入に恵まれているとはいえない業界があります。
今やエッセンシャルワーカーで社会の重要な役割を担っているのに・・・
介護ヘルパーなどの介護業界です。
求人広告がいつも出ています。
それをみると、私が知る仕事の内容に見合っているとは必ずしもいえない収入。
大変なのに収入が抑えられている印象が強いのです。
私がお会いする方々は、みな真面目に、そして担当する高齢者のために懸命です。
末端で支える現場の人が満足できる収入が支払われることを願わずにはいられません。
そのためには介護保険料を大幅に上げ、国民負担を増やすしかないのか?
政府、与党に野党はこういう問題をもう少し考えてみてはどうでしょう?