ヤマトシジミ Zizeeria maha はごくふつうにみられる蝶。
こちらではわざわざ採集する人がいない種です。
ところが、北海道の蝶愛好家には人気があるのです。
なぜか?
北海道には分布していないからです。
いなければ憧れ、普通にいれば見向きもしない。
人間は意外に単純なのかもしれません。
ヤマトシジミは美しい蝶の一種です。
特に低温期型のメス個体は、綺麗です。
ただ、普通にいるというだけで、見向きもされていないのは気の毒かもしれません。
このヤマトシジミの食草がカタバミ Oxalis corniculata です。
属名の「オキザリス」は園芸植物の商品名にもなっています。
多数の園芸品種があるのですが、ヤマトシジミはこれらを食しません。
最近、オッタチカタバミが繁殖していますが、私の調査ではこれも食べません。
カタバミもまた蔓延る植物です。
「兇悪のカタバミ」と呼ぶべき対象です。
庭に入り込んでら駆除する対象です。
ヤマトシジミには申し訳ないのですが、私は駆除しています。
★ 左はカタバミです。右は、品種のひとつであるアカカタバミです。
「品種」といっても園芸品種ではありません。分類上の品種です。