これは、あるホームセンターにあった幟の写真です。
「ハモ・害虫・シロアリ点検」と読んでしまいそうです。
勿論、ハモではなく「ハチ」。
ハモがシロアリと同列に扱われるのは、ハモにとって不本意このうえないでしょう。
シロアリのイメージは悪すぎます。
ただ、この幟ではハチは害虫とは別個に扱っているのです。
シロアリもそうです。
これにはちょっと感心しました。
ハチからも、そして、シロアリからも我々は被害を受けることがあります。
ただ、必ずしも害虫ではないのです。
実は、イメージとは異なる生態をもっているのです。
まずは、ハチ。
ハチは、わざわざ人に戦いを挑んでくるわけではありません。
スズメバチが人を襲うのは、自衛手段です。
人に襲われたという誤解に基づいています。
寧ろ、畑や果樹園の害虫を拉致してくれる益虫なのです。
次はシロアリのこと。
シロアリも森林の倒木を分解して土に還してくれます。
森の分解屋さんはほかにも多数いますが、シロアリはその代表でしょう。
分解屋さんのお陰で、新たな樹が育つ面もあるのです。
決して極悪な存在ではありません。
森林に接し、非常に湿気が多い場所に家を建てれば、シロアリが誤解します。
「あ、分解対象だ!」
つまり、そういう場所に家を建てない限り、シロアリから被害を受ける機会は少ないのです。
仮に、住宅街でそういう被害を受けたとしたら、かなり運が悪いと思います。
シロアリの点検・・・本当に必要な家庭はかなり限定されるのではないでしょうか。
さて、ハモですが、松茸と一緒に鍋にすると絶品です。
梅雨時のハモも美味しいのですが、秋のハモもなかなかです。