コウモリにかんしてはよいイメージと悪いイメージの両方が存在します。
悪いイメージは・・・
「コウモリ外交」という言葉があるように、どちらにもいい顔をする人をコウモリに喩えます。
英語でも“bat diplomacy”で、コウモリは決してよい扱いを受けていません。
ヨーロッパでは吸血鬼ドラキュラはコウモリを操るように描かれます。
我が国でも「仮面ライダー」の第2回目に登場するショッカーの怪人が「恐怖蝙蝠男」です。
一方で、米国のコミックヒーローには「バットマン」がいます。
我が国にも「黄金バット」というダークヒーローが存在します。
さらにカステラで有名な福砂屋の商標にはコウモリが使われています。
中国ではコウモリを「福を招く」生き物として扱います。
日本語のコウモリは「幸盛り(守り)」が語源であるという説もあります。
私は昔からコウモリに好意を抱いています。
理由はありません。
ヒラヒラと舞う姿がかわいいといった他愛のないレベルです。
石垣島でヤエヤマオオコウモリがギランイヌビワの樹にぶら下がって私を窺っていました。
顔が非常にかわいかったので、嬉しくなりました。
コウモリに対する好意が確固たるものになったように思います。
損保会社に勤務している時代に、朝の通勤時間にヒラヒラと飛ぶコウモリをみて、
「今日はいいことがありそうだな」
と思っていたら、カラスが横合いから襲い、コウモリを拉致したことがあります。
その日には職場でよくないことが起きました。
今は、バラの花をたくさん開花させるためにコウモリのお世話になっています。
バットグアノというコウモリの糞の堆積物がリン酸を多く含む肥料として売られているのです。
やはりコウモリは「幸盛り」だな、と感じています。