私が嫌いなものにオンラインゲームがあります。
これを好きな人は結構多く、私などは時代遅れの人間なのかもしれません。
けれども、先日のような殺人事件などもオンラインゲームと関係しています*。
ゲームで知り合った男性に女子高校生が会いに行く。
私には、会いに行くこと自体が不思議です。
そして、ゲームのことで口論になり殺される。
原因がゲームというのはやりきれません。
ゲーム如きが原因とは。
男女なら「痴情のもつれ」という人間臭い原因の方が納得できます。
ところが、今はゲームを通じて知り合うというケースはしばしば。
「しばしば」だと感じるのは、それに関する報道があるからです。
そして、報じられる内容はプラスのイメージを抱くことができないもの。
私が司法書士として関与した事例もあります。
その人はゲームに多額におカネを注ぎ込み、短期間で数百万円を失っています。
破産手続に入るにせよ、免責決定を受けるのは難しいケースです。
これらはゲームが悪いのか、あるいは利用者が悪いのか、答えを出せません。
はっきりしているのは、のめり込んだ結果であることです。
のめり込む人が悪いといえば、そうでしょう。
のめり込ませるような作りのゲームが悪いともいえます。
確実なのは、ゲームには「中毒性」があるということです。
類似している以上にほぼ同じなのがオンラインカジノではないでしょうか。
ひところは、パチンコにのめり込んで負の連鎖に陥る人が話題になりました。
女性がパチンコで負け続けます。
店側から金融業者を紹介。
女性はおカネを借りてパチンコを続けます。
当然ながら返せなくなってしまいます。
金融業者は「短期間で確実に稼ぐことができる」と風俗業を紹介。
女性は風俗業界で働きます。
その結果、借入金を完済できました。
が、パチンコをやめられないのです。
パチンコの資金を得るために風俗業界で働き続けました。
なお、パチンコ店と金融業と風俗業の経営者は同じだったということです。
地下鉄に乗ると、スマホを使ってゲームに興じる乗客に出会います。
あるときなど向かいの座席の7名全員がスマホを横向きにして指を動かしていました。
おそらく全員がゲームをしていたのでしょう。
私はその光景をみて薄気味悪くなりました。
ゲームに弄ばれているようにしかみえなかったのです。
機械相手に何が面白いのか?
3歳で花札を覚えた私はそう感じた次第です。
*オンラインゲームは殺人を招くという意味ではありません。