テナーサックスはジャズの花形楽器だと思います。
ところが,我が国ではムード歌謡に多用されている印象が強いのです。
ある歌謡曲の歌詞には♪むせび泣くテナー♪というくだりがあります。
なんとなくそういうイメージらしいのですが,豪快で力強いテナーは聴きごたえがあります。
ブヒッブヒッ♪と吹く2人のジャズマンのアルバムを数枚紹介してみます。
内容については触れませんが,冬の夜に聴くのに適していると自分は思っています。
左の4枚のアルバムが90歳を超えて健在のソニー・ロリンズのもの。
右の4枚のアルバムが映画「ラウンド・ミッドナイト」に出演して話題になったデクスター・ゴードンのもの。
むせび泣くことはありません。歌心があり,かつ力強く響く素晴らしい演奏です。
「どれか1枚を」と言われたら・・・右下のデクスター・ゴードンの“A Day in Copenhagen”を推します。