福岡県糸島市 司法書士 ブログ

うつぎ

ウツギという名称を和名の中に持つ樹木がかなりあります。

一般にウツギといえば、アジサイ科Deutzia属のウツギ Deutzia crenata です。

園芸品種で多く出回っているのは、ヒメウツギDeutzia gracilis の改良品種でしょう。

                            我が家で開花中のヒメウツギ

野外でよく目にするのはマルバウツギ Deutzia scabra でしょうか。

バイカウツギの改良品種も多く出回っていて人気がありますが、属が違います。

バイカウツギはアジサイ科でも Philadelphus 属です。

この季節になると、ウツギの仲間の白い花が目立つようになります。

そのウツギにはアジサイ科ではないものがあるのでややこしいのです。

たとえば、タニウツギ Weigela decora はスイカズラ科です

この Weigela属には美しい花のものが多くあります。

園芸店などでは「ブッドレア」という名称で売られているフジウツギは、ゴマノハグサ科です。

普通のフジウツギの学名は Buddreja japonica ですが、園芸品種の多くは、種 davidii でしょう。 

更にドクウツギ科のドクウツギ Corinaria japonica という種も自生しています。

果実には猛毒成分が含まれます。

「ウツギ」という和名だけをみても、これだけ科をまたいで使われています。

これが我が国の植物の和名の特徴で、はっきり言っていい加減です。

シュウメイギクは園芸店でも普通に売られていますが、キク科ではありません。

クレマチスやクリスマスローズと同じキンポウゲ科です。なのに「ギク」。

そもそもブッドレアの「フジウツギ」も「フジ」(マメ科)と「ウツギ」(アジサイ科)の合体和名です。

ムカデタイガーとかクモライオン、サボテンバットといったゲルショッカーの怪人みたいな感じです。

植物の和名はほんとうに面倒で、しかも園芸店では属名が商品名になっていたり。

なんとかならないものか?

しばしば感じています。

 

 右はムカデタイガーさんとゲルショッカーの戦闘員さん。クモライオンさんは中央で、左がサボテンバットさん。

  仮面ライダー1号との闘いでお亡くなりになりました。労災が適用されずにお気の毒です。

  ゲルショッカーは福利厚生の制度が調っていないブラック職場だと感じます。

  指揮官がブラック将軍だったので当然かもしれません。

ブログ一覧へ戻る

お電話

メール

ページの先頭へ
Loading...