このところ民法の改正が相次いでおり、我々もなかなか大変なのです。
新法の趣旨を把握するとともに、それを踏まえた法解釈をしなければなりません。
とはいうものの、実は「法解釈」が問題になることは実務上は少ないのです。
おおむねが「条文どおり」で処理できます。
ただ、それでも条文の趣旨を知る必要はあります。当然ながら。
特に、改正の背景などを十分に理解しなければなりません。
そのために必要となるのが、立案担当者による解説です。
株式会社商事法務の「逐条解説」や「一問一答」のシリーズは必携。
昨年のクリスマスに出たのが「逐条解説 改正相続法」。
これを買わない司法書士はいないのではないでしょうか。
いるとすれば、債務整理に専念している人あたりか。
おそらく、司法書士の世界ではベストセラーです。
世間ではそれほど売れる本ではないでしょう。
法学部生も買う必要はないと思います。
弁護士や司法書士がニッチな職業たる所以です。