かつて巷では「3K職場」なる言葉を頻繁に耳にしました。
その後は、マスメディアでも「ブラック企業」の話が多くなっていきました。
では、司法書士の仕事はハードでしんどいのか?
これは人によって感じ方が様々だと思います。
私の感じ方を書くと・・・ハードではなく、しんどい思いもありません。
大手企業と政府系の法人で勤務した経験を踏まえると、面倒な仕事ではありません。
債務整理などは厳しい交渉を強いられる?
強いられません。
損保で損害賠償交渉をしていた身からすると楽な交渉です。
ハッキリ書きます。交渉は難しくなく、かなり楽な部類です。
登記はどうかといえば、これは緻密な事務処理能力があるかどうか次第。
大量の決裁書類を裁いた経験からすれば、面倒さはありません。
事件ごとに様々な事情がありますが、バリエーションの幅は広くないのです。
概ねが定型的な事務処理に細かな注意力を求められる次元。
裁判書類作成はどうかといえば、これも事務能力さえあればこなせます。
もちろん、前提となる法律知識はあって当然です。
試験に合格できるレベルなら、まずは問題なく対応できるでしょう。
初めて接する条文や法的な論点であっても、対応できる勘が養われています。
というわけで、実は、私の感じ方は「そう面倒でもないな」というものです。
書類作成を短時間でこなす力がビジネスマン時代につきました。
時間に追われながら大量の事務処理をこなした経験が生きています。
毎日のように夕方にはベルンハルト・グリュン君の散歩につきあえます。
食事を抜くようなこともありません。
英国のティータイムやフィンランドのコーヒータイムのような時間も作っています。
そのかわりに、「やるときは徹底的にやる」ことを徹底しています。
短時間集中主義です。これも企業勤務の経験で身につきました。
こうしてみると、サラリーマン生活も悪くないのかも。
そう思ったりしますが、やはり「向いてなかったな」と感じています。
仕事以外にしがらみが面倒なのです。
そのうえ、特定の価値観への同化を求められます。
これには最後まで馴染めませんでした。
最後に「ブラックかどうか?」について。
事務所の経営者が、企業や官公庁などの組織で勤務した経験がない場合は要注意・・・かも。
これだけ書いておきます。意味は各自でお考え下さい。
司法書士にしろ弁護士にしろ独立独歩、自由に仕事をする。
これが醍醐味でしょう。