福岡県糸島市 司法書士 ブログ

ハマビワ・イヌビワ・ビワ

ハマビワ Litsea japonica は海岸沿いに多く見られる常緑樹。

糸島半島でもポピュラーな樹木です。

和名にビワがついていますが、ビワとは関係がありません。

クスノキ科の植物です。

葉の形がビワに似てないことはないかな、くらい。

 

続いてイヌビワ Ficus erecta です。

こちらはクワ科です。

Ficus属の植物は観葉植物に多く、「フィカス」は商品名としても使われます。

ですが、我々に最も身近なのはイチジクです。

これも Ficus 属。

イヌビワの果実も小さなイチジクのような趣です。

食べられますが、ジャムなどにした方が美味しいように思います。

蝶に関していえば、イシガケチョウの食樹です。

自宅兼事務所の隣にある公園のイヌビワでは、たまに卵や幼虫を発見できます。

 

そして、本家のビワ Rhaphiolepis bibas です。

あまりイメージできないかもしれませんが、バラ科です。

花をみれば納得できるのですが。

 

ほかにも、アワブキ科の樹にもビワの和名を持つ植物があります。

それはヤマビワ  Meliosma rigida です。

このあたりではまだ見つけていません。

こちらは、スミナガシとアオバセセリという蝶の美麗種の食樹。

スミナガシの幼虫は硬い葉をバリバリ。

アオバセセリの幼虫は新葉をムシャムシャ。

好みが異なります。

 

植物の和名には、ビワにちょっと似ているから●●ビワと名付けるようなパターンが多いです。

トゲがあるだけで、サルトリイバラという和名になったつる植物もあります。

これはサルトリイバラ科です(旧分類ではユリ科)。

雑草としてはびこるマツバウンランもラン科ではなくゴマノハグサ科。

和名がこんな風になってしまった原因は・・・

あの牧野富太郎先生が、わかりやすい和名を目指したからです。

文句はいえません。

 

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