賛否両論がありましたが,東京五輪が開幕しました。
日本選手の金メダルが続き世間の雰囲気も変わってきたように感じます。
「五輪反対!」「五輪は中止を!」という声がかき消され始めた印象です。
それでも文句をつけたがる人がいて,その最たるものはビートたけしの発言でしょう。
「昨日の開会式,面白かったですね~。ずいぶん寝ちゃいましたよ。驚きました。金返してほしいですね」
「いらないよ演出家なんかあれ。(数年後に振り返ると)いかにバカだったかわかるでしょうね,日本は」
この人は,開幕したことで気持ちを高めて競技に臨もうとするアスリートの気持ちを慮る気がないようです。
それどころか,それに水を差し,しらけさせるようなことを平気で口にするのですからご立派な「巨匠」様です。
今は,過去の発言や行動を掘り返して叩くのがトレンドですが,この人など一番叩かれてもおかしくないでしょう。
ツービート時代には高齢者虐待を慫慂するようなネタで笑いをとり,その後はゲイを嘲弄する発言を繰り返しました。
その結果,世間はゲイを笑ってもよい存在と捉えるようになった気がします。
こういうビートたけしの過去を持ち出して叩く人がいるか?いません。
なんとなく世間では「たけしが言うことは正しい」と捉えるような風潮さえあります。
そういう影響力を持つ人がアスリートの気持ちに冷や水を浴びせるような発言をする。
これでは老害の典型でしょう。
私はツービートの「黒い笑い」はあってしかるべきだと思っています。人の心の裏を抉り出す笑いですから。
ビートたけしには五輪を茶化す発言をしてもらってもいいと思います。
なぜならお笑い芸人の本分だからです。
しかし,それができずに上記のような発言になったとすれば,芸人としての才能は・・・寂しいかぎりです。
ところで,ツイッターなどで五輪開催に最後まで反対論を繰り広げていた某女性議員が掌を返しています。
我が国のアスリートの活躍を称えるツイートをしたそうです。
世間の潮目が変わってきたために,それに乗り遅れないようにしようとしたのかもしれません。
しかし,彼女がヘイトにも近い表現で政府を罵倒し,五輪を強く非難してきた事実は動きません。
彼女が称えるアスリートの活躍も五輪が開催されたからこそ。
彼女が主張したように五輪が開催されていなければ,彼女が日本人選手の奮闘ぶりに感動することもなかったのです。
ネット上ではそういう指摘がかなり出ているそうで,相変わらずのブーメラン体質に失笑するばかりです。
なお,私は・・・最初から五輪開催賛成かつ観客をフルに入れるのが正しいと思っています。
クラスターが発生する? しないでしょう。そこは民度の問題ですから。