ある年を境に同窓会には出席しないことにしました。
この年齢になると、昔が懐かしくなるーこともありません。
でも、30年くらい経過したのだから、そろそろ解禁するか・・・
ちょっとだけ考えましたが、やはりやめました。
同窓会での話題があまり好きではないのです。
仕事の話、家庭の話、そして今までの生き方がどうだったか。
これらを話すのは面倒です。
話したいわけでもありません。
そして、聞くつもりもありません。
何十年と会わなかった人のそういう話です。
今後も何十年と会わないかもしれないのに聞いても仕方がない。
私はそうい感覚なのです。
また、同窓会に出る人は、それなりに人生がうまくいったと本人が思っている。
反対に、挫折して他人とは会いたくないし、昔の友人に現状を知られたくない人は欠席。
こういうケースが少なくないように見受けられます。
そうすると、今風に書けばこうなります。
同窓会は勝ち組同士(本人はそう思っている)がお互いを称え合う側面がある。
私は、その種の話を聞いても面白いと思わないし、反応の仕方がわかりません。
それ以上に、欠席者の噂話(概ねマイナスイメージ)を聞くのはもっとつまらない。
私はそう思うので、同窓会にはすべて欠席することを変更しないつもりです。
自分の胸の裡にある過去への思いとは既に十分過ぎるくらい向き合いました。
そこに他人の意見などを容れる余地はありません。
過去とは独りで向き合えば足りるーこのようにも思っています。
ただし、古い友人が個人的に用事があるという連絡をよこせば、それには応えます。
渡世の義理については守るつもりです。
★ 天知茂さん
1985年に54歳で亡くなりました。
亡くなる前に映画化権を買っていた「過去リメンバー」(北方謙三)を
監督する予定があったそうです。みたかった!
この小説はかなり面白いのですが、携帯電話が普及する前の話です。
今の段階で映画化するとなると、かなり工夫が必要になりそうです。