デマというのは恐ろしいものです。
NHK職員の平均年収は1400万円。
これが今や定説になっています。
普通の感覚で考えれば、これはあり得ません。
組織は特殊法人であり、職員はみなし公務員。
これだけわかっていれば、それほどの額をもらえないとわかるのです。
でも、「平均年収1400万円」が定説化する。
なぜか?
それはNHKを叩くのが楽しいからです。
そういえば、NHKの顔と呼ばれた武田アナウンサーが退職されます。
フリーになって民放に出演されるとか。
その武田アナはエグゼクティブ・アナウンサーで局長待遇とのこと。
その年収が1500万円程度だというのです。
だったら、全職員を平均して1400万円になるわけがない。
でも、武田アナの年収と職員の平均年収を結び付けた考える人は少ないようです。
30代後半で退職した堀潤アナウンサーは
「残業等の手当てを含めて総支給で900万円くらい」
だったと年収を明らかにしています。
でも、この発言があっても「職員の平均年収1400万円」説は揺るぎませんでした。
「我々の受信料を強制徴収して高額の収入を得ている」
ということにして叩きたいからです。
デマを基に他人を叩く。
実に下品ですが、そうしなければ自分自身の現状に納得がいかないのか。
ちょっと哀しい現象です。