Google社が訴えられました。
原告はクチコミに悪口(事実ではないようなことや、一方的な思い込み)を書かれたようです。
そのせいで損害を受けたという話で、損害賠償請求の訴えを起こしたのです。
私は、「さて、相当因果関係を立証できるだろうか?」と考えました。
原告には医師が含まれているようです。
クチコミ評価が低いことが、実際に患者の来院数減少を招いたか?
そのクチコミがネット上に公開された後に受診する患者の数が明らかに減少した。
これで立証になるだろうか?
他の要因があった可能性もあります。
代理人である弁護士がどういう事実を主張するのか?
私はこの件には興味を持っています。
と、ここまでが前置きです。長くてすみません。
クチコミの件でちょっと述べておこうと思うのです。
おかげさまで、私は口コミにより多くのご依頼を頂戴しています。
ただし、これはネット上のクチコミではなく、実際の会話による口コミです。
紹介が紹介を呼んだり、リピートしてくださるという形です。
それをある司法書士仲間は「夢のような流れ」と評しました。
私の場合、受任した事件を丁寧に処理するだけ。
それ以外にはありません。
それがどう評価されるかは私がコントロールするものではありません。
だから、まったく気にしないのです。
我々司法書士の仕事は、気にいって頂ければ「よい評判」につながります。
さほど面倒ではない仕事でも感謝していただけることがあるでしょう。
多くの人は、この過剰なプラス評価はそのまま受けとめます。
決して「もっと低い評価で結構ですよ」とはいいません。
一方、依頼者にとって期待したような結果でなければ「悪い評判」を立てられるかもしれません。
かなり時間をかけ、報酬を抑え、でき得る限りのことをしたのに・・・
と思うようなこともあるでしょう。
一部の人は、こういうマイナス評価を異様に気にします。
「ここまでしてやったじゃないか!」
みたいな反論をする人もいないわけではありません。
このように評判を気にする人は多いのです。
ネット上のクチコミに「ぜひ(高評価の)投稿を」と勧められた。
「悪い評価」をしたら、しつこく反論された。
こういう話を聞いたことが何度かあります。
ネット情報など、もともと信用性が極めて低いのに、なぜ気にするのか?
それは、人が他人とコミュニケーションをとる生き物だからでしょう。
こういう人の「生態」を商売にするような会社もあります。
「ネット上での評価を高め、集客に・・・」
忙しい時間帯にこういう営業の電話がかかってくることがしばしば。
当然ながら、一切お断りです。
「すみません、これ以上に評判が上がり、今以上に依頼が増えたら過労死ですわ」
実は、私も「ご満足いただけたかな?」とは思うのです。
だから一応は評価を気にしているともいえます。
でも、それは飽くまでも「振り返り」をやって改善点を探すためです。
常に、同じ姿勢で丁寧に仕事を進めるーこれさえ考えておけば済みます。
評価など自ずと定まるものなのです。
上記したように、自分でコントロールできるものでもありません。
サクラを使ったり、アカウントを変えて自分で自分を評価したりするヒマがあるのだったら・・・
マジメに勉強して仕事の質を上げましょう。
★ 「男はつらいよ」シリーズの主人公寅さんの妹はさくら(倍賞千恵子さん)