私は22歳の4月から45歳の9月末まで会社員や特殊法人職員の生活を経験しました。
やはり最初の上司には少なからず影響を受けたように思います。
長いサラリーマン生活の中で、尊敬できる直属の上司は2人。
うち1人の上司とは3年間を共に過ごすことができました。
転勤スパンが短い損保業界ではわりと珍しい例でしょう。
反対に私も上司として部下に影響を与えてしまったかもしれません。
自分で思うには、あまり好影響を与えなかったような気がします。
司法書士としての私は法人に短期間勤務し、そのときは既に50代。
おそらく誰かから影響を受けることはなかったでしょう。
社会経験が少ないと、最初に接する先輩司法書士の影響を少なからず受けるかもしれません。
この世界は独立独歩の人が多く、それなりに個性的です。
最初につきあった相手の「色」がかなりクッキリとつく可能性があります。
認定考査が終われば、勤務先を決めたり開業する人が増えます。
福岡県司法書士会では新人に対し「就職先の選択は慎重にするように」との注意をしています。
ところで、「選択」という点でいえば、私はつきあう相手を選びます。
これは、やや特徴がある仕事と過去の採用面接の経験のせいでしょう。
相手のキャラクターをみきわめるクセがついてしまいました。
こちらから電話をかける人とかけない人がクッキリと分かれています。
あるいはメールやLINEメッセージの交換もそうです。
もはや相手の「色」がつくわけではない年齢ですが、つきあうべき相手を選ぶのです。
たとえば、前後で矛盾した話をする人や大風呂敷を広げる人は排除。
信用できません。
他人の人物評が多い人も排除。
自分がいないところで「あの人はね・・・」と私の話をしているその人を想像できます。
問題は、自分にとって耳障りのよいことを言ってくれる人とばかりつきあう傾向が出る点です。
多くの人が陥る「罠」かもしれません。
しっかりした苦言を呈してくれる人が「友」の中にいるか?これはかなり重要です。
そして、その人の影響はかなり高い確率で強烈に受けることになります。
★ 「仁義なき戦い」5部作で実質上の主役ともいえる山守義雄(金子信雄さん)
戦後、彼と親子盃を交わした広能昌三(菅原文太さん)ほかは、このオヤジに翻弄されます。
組同士の合併で武田明(小林旭さん)や松永弘(成田三樹夫さん)らも子分に。
彼らの運命もこのオヤジに翻弄されてしまうのでした。
やくざの世界でも「親」選びは慎重にしなければなりません。
なにせ「寝首をかかれる」世界ですから。