元司法書士の逮捕
福岡県司法書士会に所属していた元司法書士が逮捕されたとの報道がありました。
毎日新聞で実名が報道されているようですが,ここでは必要ないので実名については触れません。
容疑は,本人が後見人に就任していた被後見人の高齢者の口座から40万円を横領したというもの。
口座から引き出したデータが明らかで証拠は十分,そのうえ額が40万円程度で身柄拘束とは珍しい
と思いましたが,行方をくらましていたようなので逮捕も仕方がないところです。
魔が差したのか?それとも事務所経営が苦しかったのか?
この種の事件が起きる前には,必ず「あの先生はおかしい」とか「怪しい」みたいな噂が出るはずです。
私は聞いていませんが,どなたかご存じでしょうか?
尤も,私は興味がないのでご一報くださる必要はありません。
噂を信じちゃいけないよ ♬
「あの先生はおかしい」という次元の話ですが,実はかなり多く耳にします。
過剰な報酬請求や依頼人に対する態度にかんする話がほとんどですが,
中には人格攻撃のような話も聞かされることもあります。
その種の話は聞いても仕方がないので,適当に相槌を打ちながら聞き流していますが,
話している本人さんはその種の話をするご自身の姿がみえていないのかもしれません。
噂は噂。自分の目で確かめないかぎりは,事実としては一切信じません。
仮に,噂レヴェルの話,つまり伝聞に基づいて文章を書く場合は,「飽くまでも伝聞ですよ」と明記します。
法律を生業にしていれば,自然とそういう姿勢が身につくと思うのですが,身につかない方もおられるようで。
おれに関する噂
組織にいると,その中でいろいろな人物論評を受ける対象になります。
私は損保会社2社,政府系の団体1つに所属した経験がありますが,それらの組織内で噂を流されました。
そのひとつは外国語を喋ることができるのに隠しているというものでした。
海外派遣の研修生への応募を打診されて断ったからかもしれません。
私は読むことはできても喋ることはできません。よって虚偽の噂を流されたことになります。
これなどプラスイメージの噂で,このタイプの噂は珍しいと思います。
概ね噂というものは,対象となる本人のマイナスイメージになる内容です。
マイナスイメージのものとしては,人妻との不倫というとんでもないものがありました。
当時は「ホントだったらいいのに」と思ったりしたものです。つまり,これも虚偽の噂です。
ほかには私が交渉すると同和団体との示談がうまくいくせいか,出自に関する噂も出ていたそうです。
これもまた虚偽の噂でした。
噂の真相
噂の真相は概ね噂とは全然違うものであることが多いと思います。
しかし,よくよく考えてみれば,噂の原因らしきものは流される本人にもあるようです。
私の場合は,休み時間に学会誌に掲載された英文の論文を読んでいたことがあるし,
不倫を噂された人妻さんとはたしかに仲が良かったのです。
若い時代の任地に管理職として戻った際に,旧知の同和団体の人がわざわざ手土産をもって
遊びに来たこともありました。
こういう背景を考えると,噂というものには原因となる事実があり,
ウワサを流す人がその事実をどう解釈し,いかように加工するか次第だということがわかります。
その解釈や加工に悪意が介在しがちということなのでしょう。
噂にかんしては,一つの情報として捉え,その背景を客観的に考えてみるということが必要だと思われます。
そうすると真相に行き当たる・・・ことができるかもしれません。