この人は司法書士としてどうなのか?
こう感じざるをえないお話をお聞きしました。
ある福祉関係者からのおしかりです。
被保佐人にたいして預貯金の残高の説明をしてあげてほしい。
こういうお願いをその方が保佐人である司法書士にしたところ
「認知症の人に説明しても無駄なので自分はそういうことはしない」
と断られてしまったそうです。
事実であれば、実に残念極まりない話です。
本人(被保佐人)のために仕事をするのが保佐人です。
仮に、残高を説明してもすぐに忘れてしまうかもしれません。
それでも、その時に説明を受けることによって本人が安心するのであれば説明するべきでしょう。
尊重すべきは本人であり、守るべきは本人。
それを忘れて通帳の管理人だけをやっているようではしかられて当然です。
後見等の業務に関与する司法書士全員がこのエピソードをどう捉えるか?
我々の存在意義が問われているように感じます。
なお、上記の保佐人である司法書士が誰であるかは具体的にお聞きしておりません。
★ 虚々実々の駆け引きが展開される「仁義なき戦い 頂上作戦」の1シーン
マイトガイ旭扮する武田が内田朝雄さん演ずる長老大久保にクンロクを入れます。
「もし、広能(文太さん)が広島に出てくるようなことがあったら、たとえオジキさんじゃろうと
今度は遠慮のう首を貰いに来ますけん、よう見とってつかぁさいや!」
我々も「本人に冷たい仕打ちをするようじゃったら、たとえ司法書士さんじゃろうと
遠慮のう首を貰いに来ますけん、本人には優しうしてつかぁさいや!」と言われないように。