「酸っぱい経験」という曲があったことを覚えていらっしゃるでしょうか?
この曲を歌ったのは女優の多岐川裕美さんでした。
1980年、カゴメのトマトジュースのCMで使われヒットした曲です。
当時の多岐川さんは、大学生くらいの年齢の男性に絶大な人気がありました。
「大人のキレイなおねえさま」みたいな存在だったのかもしれません。
多岐川さんは軽い斜視で、それが美貌を際立たせているように感じていました。
不安定さがあるがゆえに美しくみえる。そういうイメージでした。
さて、私の「酸っぱい経験」は・・・青春の恋の話ではありません。
これらの話なのです。
ビネガーです。
左から白ワインビネガー、赤ワインビネガー、そしてシェリービネガー。
爽やかな酸味なら白、コクを求めるなら赤、そして旨味とコクならシェリー。
次は、甘みのあるビネガーです。
左が黒いバルサミコビネガーで左が白いバルサミコビネガー。
私は、白を結構使います。料理が黒っぽくならず、甘みと旨味を加えることができるのです。
黒は、ポークソテーのソースなどに使うことが多いです。
もちろん、日本の米酢も使います。
常備しているのは京都の千鳥酢。
どの料理にも使える万能ビネガーです。
ひところは、シードルビネガーも持っていましたが、今は白ワインビネガーでカバーしています。
ほかにはラズベリービネガーも一時期使っていました。
酸っぱいものが好きかといえば、特にそういうわけではありません。
ビネガーに求めるのは独特の味わい、旨味、甘みといったところでしょうか。
酸っぱさを欲するわけではないのです。
ついでに酸っぱさも加わってくれるーくらいの感覚でビネガーを料理に使っています。
これから夏野菜の季節。
カポナータには赤白いずれかのビネガー(暑さに合わせる感じで選択)を加えて酸味を飛ばします。
さらに白バルサミコを加えて甘さを。
仄かに残るこれらのビネガーの酸っぱさが野菜の甘みを際立たせます。
また、バルサミコは蜂蜜を加えて夏バテ予防のドリンクにすることもできます。
お好みのビネガーにお好みのオイルと塩に好みのペッパーやハーブ。
これだけで上質のドレッシングもでき上ります。
ニンニクやオニオン、トマト、醤油などを加えることで、自在に味を変えることが可能です。
東西に共通する発酵調味料「酢」はグレートな存在だと思います。