安倍元首相の国葬については賛否両論が入り混じっています。
各報道機関によれば反対が賛成を上回っているとか。
その理由はどこにあるのでしょうか?
客観的にみれば、安倍元首相は外交・内政でかなりの成果を挙げています。
もちろん、それに対する賛否は分かれてよいと思います。
しかし、客観評価という基準でみれば、重要法案を次々と成立させ、求人倍率を急回復させ、
なおかつ賃上げをバックアップしたという各事実を否定することは不可能です。
外交面でも安倍元首相が提唱した「開かれたアジア・太平洋」は米国の基本政策にもなりました。
各国首脳からの評価は高く、弔意とともに特別な哀悼コメントも多く発せられました。
これらも客観的な事実です。
そして、多くの各国首脳が弔問を希望しているという点も客観的事実です。
これらを前提にすると、国葬をしないという判断は難しいでしょう。
寧ろ、やらなかったら我が国の国民性を疑われるおそれがあります。
そのことを二階俊博前自民党幹事長が歯に衣着せぬ表現で発言しました。
すると、ネット上では非難轟々です。
二階氏の発言はほぼ確実に非難されるのが今の流れ。正論であっても。
二階氏に関してはどういう場合でも非難するという暗黙の了解が存在しているようです。
曰く「老害」「悪代官」
同様に森喜朗元首相も同じように必ず非難される存在です。
一方で、少々おかしなことを発言しても称賛される人もいます。
あるお笑い芸人などはその代表でしょう。
その人の場合は、笑いをとる発言に往時のキレがなくなり、面白くなくなりました(個人の感想です)。
「老害」呼ばわりされそうですが、ネット上では発言を「さすが!」と称賛されます。
つまり、世間は非難対象の悪玉と褒めそやす善玉を最初から決めているのです。
発言の背景や真意などを測るよりも非難や称賛を優先する。
コワい現象です。あまり深く考えないということですから。
先日、ブログ記事の価値に触れましたが、ネット上の発言などこのレベルが多いのです。
ほとんど何も考えず、他人を無条件に非難したり称賛したりする人たちを「何害」と呼ぶか?
このテーマを今後はじっくり検討しようと思っています。