オリックスバファローズVSヤクルトスワローズの日本シリーズが行われています。
初戦,第二戦と投手戦でした。そして第三戦はシーソーゲーム。
第四戦もまた息詰まる展開になりました。
野球の醍醐味を堪能できるシリーズになっています。
スワローズの青木選手と石川投手は既に40代。
それでも第一線でプレーしています。
一方のバファローズには紅林選手と宮城投手という10代の俊才がいます。
スワローズの奥川投手も10代。主砲村上選手も大学3年生と同じ年齢です。
若くしてレギュラーを掴んだ選手たちが躍動しています。
長くレギュラーを守る選手たちもまたそれぞれ持ち味を発揮しています。
両監督とも監督経験は浅いものの練られた采配をみせてくれます。
今回の日本シリーズは本当に面白いと思います。
野球のおもしろさ―私は特に配球に注目しています。
ある時期から常にバッテリー視線で観戦するようになりました。
バッターをどう攻めるか。どう打ち取るか。
自分の予想した配球がバッテリーのそれと一致することが悦びです。
こういう野球の楽しみ方を知ったのは18歳,大学1回生のときでした。
この年からある人が解説者としてテレビに登場したのです。
その人は野村克也さんです。
ノムさんの解説を「講義」として聴講し,野球のみかたが随分変わりました。
「野村スコープ」を使った解説は当時としては画期的で,配球の面白さを知るきっかけになったのです。
今ではコースを9分割して説明する解説スタイルは一種の標準型になっています。
そのノムさんが亡くなって1年10か月になろうとしています。
けれども,その存在をいつも野球観戦のときに感じています。
スワローズを率いる高津監督,イーグルスを率いる石井監督はノムさんの教え子です。
ライオンズの辻監督もノムさんの下でプレーしました。
そして,来季からファイターズの指揮をとる新庄ビッグボスもまたノムさんの愛弟子です。
日本シリーズをみているとノムさんの偉大さを感じずにはいられません。
スワローズの野球には今も随所に野村野球が息づいているからです。
ついでに書くと,今季の日本シリーズでは予告先発をやめています。
私は予告先発は馬鹿げていると思います。
裏をかいたり,相手チームを騙すのもプロの腕の見せ所。
プロ野球はこうでなければ!
ノムさんと意見が一致するはずです。