「司法書士高橋英樹 机上」
こう書かれた送り状を拝受いたしました。
みた瞬間にギョッとしてしまいました。
「机上」はさすがにないだろう!と爆笑。
書くなら「御机下」です。
これは
「机の上に置くのは恐れ多いので、下にそっと置いておきます」
というへりくだった意味で使われる言葉です。
似たような表現に
「御侍史」
があり、こちらは「御付きの者に渡しておきます」という意味です。
直接お渡しするのは恐れ多いので。
この表現が使われるのは、狭い世界でのこと。
実は、医師同士の文書のやりとりで頻繁に用いられるのです。
その場合は「★★先生 御机下」「◆◆先生 御侍史」
私の場合は「司法書士高橋英樹 机上」。
「先生」とは書いてもらえず、かつ「御」の字がありません。
しかも「机上」です。
「お前の机の上に置いとくから読んどけや」
みたいな感じでしょうか。
書いた方は、医師に接する機会が少なくない人です。
医師同士の紹介状のやりとりなどをみてうろ覚えだったのでしょう。
これを電話で指摘すると文句を言っているような感じになります。
また会う機会があるので、その際に教えて差し上げようーとは思いましたが・・・
もしかすると意図的に書いたのかな?とも思います。
まあ、仕事上のつきあいとはいえ冗談で書いた可能性もあります。
そのくらい親しまれている方がいいのかもしれません。
そして、「先生」と呼ばれるほどの者でもないワタクシなので。
★ 浪速大学医学部第一外科の財前五郎教授(田宮二郎さん)
ドラマの中で,実母(中北千枝子さん)が岡山大学医学部付属病院を受診する際に
愛人ケイ子(太地喜和子さん)に紹介状を書くように促されるシーンがあります。
これは原作にないシーンです。