「夫婦別姓」の話はひところマスメディアで頻繁にとりあげられました。
今はどうでしょう?
ほぼ話題にならない状況です。
この事実からわかることは、「夫婦別姓」はメディアが作り出したトレンドだったということ。
ウケなくなったからか、メディアはもうとりあげません。
つまり、世間はこの問題をさほど大きな問題であるとはみていないのです。
世間がこの問題に「本気」であれば、今も侃々諤々の議論が続いているでしょう。
例によって「夫婦別姓が正しい」とメディアが煽ったのですが、その理由は?
別姓に「消極的な与党 VS 積極的な野党」というわかりやすい二項対立の図式を作るためでしょう。
前者を悪役に仕立てて、政治に影響力を行使しようとする。これは繰り返されてきたパターンです。
一時的に世間はそれに乗っせられて騒いだ。
けれども、切実な問題ではないという実態があるため、いつしか忘れてしまったのです。
法律に携わる人たちには、今も「早く別姓制度を」という声があります。
実に傲慢な姿にみえます。
世間はその自由な意思により別姓に関する議論を後回しにしたのです。
その世間に対して「あんたらはおかしい」と言っているに等しいではありませんか。
「エライ先生である私が別姓こそ正しいのだと言っているのだから従いなさい」
みたいな印象です。
これでは自由主義や民主主義を知らないという批判を受けても仕方がありません。
結果として女性が姓を変える。これは女性差別ではありません。
男性の姓を各カップルがその自由な意思で選択しているのです。
個々人の自由意思に容喙するようなことを肯定するようでは「法律家」ではありません。
以前にも述べましたが、別姓を使うことが社会で慣習化すれば、そのときが制度変更の適期です。
いまだに「夫婦別姓にしないのはけしからん!」と眦を決して叫ぶ自称「法律家」諸氏は、
せめて我妻榮博士の「新訂民法総則(民法講義Ⅰ)」の17頁冒頭の記述くらいは読んでほしいもの。
「法律家」を名乗りたいなら我妻博士の本くらいは読まないと(オンデマンド版で入手できます)。
以上のようなことを書くと、
「高橋はけしからん、右翼だ」
と罵られたりするのですが、私はひとことも「別姓反対」とは書いておりません。
過去にも反対であるとは書いていませんが「反対論者」扱いされました。
こうなると我妻博士の本云々以前に国語力の問題ですね。
なお、私は自身を「法律家」だとは露ほども思っておりません。
精々が「法律を生業にする者」あたりです。
そのくらいで十分なのであります。
★ ドラマ「探偵物語」の工藤ちゃん=松田優作さんとゲスト女優の熊谷美由紀さん
第1話に出演された際には緑魔子さんも共演されました。
美由紀さんは第18話にもゲスト出演しており、その際には石橋蓮司さんが共演。
魔子さんと蓮司さんは夫婦。たまたまこのお二人が同じドラマで美由紀さんと共演。
なかなか興味深いものがあります。
その後に優作さんと美由紀さんも結婚。熊谷美由紀さんは松田美由紀さんになりました。
龍平さん(優作似)、翔太さん(美由紀似)のお母様です。