先週は県立高校入試の合格発表がありました。
中学校から高校へ、高校から大学へ。
前者の試験では必ず国語が課されます。
後者の場合は、私立理系だと国語の試験を受けなくて済むかもしれません。
とはいえ、重要科目扱いされる国語です。手抜きはできません。
ところが、やり方がわからないという相談を何度か受けました。
「センスの問題ですよね?」
「読書習慣の差ですよね?」
というお尋ねも受けましたが、いずれも違うと思っており、そう答えました。
英語や数学と同じく訓練の仕方次第でしょう。
自慢ではありませんが、国語で苦労したことはありません。
国語は、私が東大受験組と模試で覇権を争っていた科目です。
なぜか?
それは、訓練方法が正しかったからだろうと思います。
問題集や参考書を使う際に、試験的な解答のコツを掴むのです。
問題を解くことも必要ですが、題材と設問をよく読み(当たり前)、そのうえでなにするか?
答を熟読するのです。「なるほど、こう答えれば正解になるのか」という発見があります。
この繰り返しに過ぎません。
古文と漢文はやさしい外国語のようなものです。
特に古文は日本語そのものなので、日本人の心情のままに読めます。
これらは文法を正確に頭に入れ、あとは問題集を繰り返せばよいのです。
とはいえ、それができれば苦労はしないーということになります。
でも、問題集を1冊しっかり読むことくらいはできるはずです。
そして、これで何とかなるのが国語です。
特に高校生になったら、1年に1冊の参考書を完璧にやり上げることでしょう。
そのうちもっと材料が欲しくなり、問題集を何冊かやる流れになっていきます。
読書よりもずっと力がつきます。
なにせ題材は幅が広いし、なんといっても設問と解説がついていますから。
★ 漢文はこれ1冊がベースでした。
「日栄社」という出版社名に商工ローンの会社を思い出す方がいたりして(笑)。
同社が出していた漢詩や日記、説話などの本は息抜きに読んでいました。