福岡県糸島市 司法書士 ブログ

俺はビッグだ!・・・?

俺は大物だぜ

先日やくざの話を書きました。  やくざとの会話は非常に面白いです。

彼らの話術はかなりハイレヴェルで, 人を飽きさせません。 それなりのエンターテイナーです。

その内容の多くは武勇伝や自慢話で, その中のヒーローは自分です。

「俺は大物だぜ」

「オレはひとかどの男だぜ」

こう言いたいらしいのです。

ついでに触れるとトシちゃんの「ビッグ発言」は,悪質な「切り取り報道」で傲慢な表現にされてしまいましたが,

インタビュー全文を読むと,彼の茶目っ気とサービス精神に基づくものだったことがわかります。

トシちゃんは最近の森元首相同様に報道被害を受けたわけです。

やくざにかぎらない

この「大物感」「やり手感」をみせたがるのはやくざにかぎりません。

司法書士の中にもいるのです(笑)。

以前のことですが, ある司法書士がこう言いました。

「闇金と交渉していて自宅を特定され脅された」

こういうことはありそうな話に聞こえます。

でもこの話, ちょっとどうかな? と思います。

盛っていませんか?

闇金は司法書士や弁護士が介入するとさっと身を引きます。

既に債務者からは十分搾り取っており, これ以上搾る必要はない。

司法書士や弁護士相手に交渉するまでもなく利益を確保しているし,

そもそも違法行為だから勝てっこない。

というわけで, 闇金はさっさと退散してしまうのです。

わざわざ司法書士を脅す実益などありません。

寧ろ,脅迫罪で検挙されるリスクを負うことになります。

なお, この話を自慢げにした司法書士さんは簡裁訴訟代理等関係業務の認定番号をお持ちではありません。

どういうお立場で何を「闇金と交渉し」たのでしょう?

矛盾点を露呈してしまう

話を盛って自分を大きくみせようとする人は, 概ね多弁です。色々な話をたくさんしてくれます。

そして,すべての話を検証すると矛盾点が出てくるのです(笑)。

それを指摘するかどうか・・・利害が対立する事件の相手方であれば,

その発言に信憑性がないことを明らかにするためのネタにします。

顔を潰すとかわいそうなケースでは黙っています。

サービス精神旺盛で,楽しませようとする努力が顕著な場合にも見逃すことにしています。

上記の司法書士さんのケースでは知らないふりをしておきました。

話が面白かったからです。

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