ルールの確認
今,私が熱心に読んでいるのは「家事事件手続法」の条文です。
後見等開始の審判の申立てや遺産分割の審判の申立てなどのルールで,これを知らなければ仕事になりません。
司法書士試験の科目ではないため,こうして登録後に勉強しなければなりません。
民事訴訟法の条文に馴染みがある人には読みやすい条文です。
それゆえ条文を読めば,おおよその制度設計と趣旨は把握できそうです。
そのうえでさらに教科書的な本を読むかどうかは条文を読み終えてから決めます。
私たち司法書士がルールを知らずして仕事をするわけにはいきませんので,
条文にかんしてはマジメに読んでおります。ご安心ください。
ルール無視の人も尊重するルール
ルールといえば,それをものともしない人たちがいます。
いわゆるアウトローと呼ばれる人たちです。
彼らはルールを無視し,「秩序の破壊者」扱いされるわりには「貨幣経済」をぶっ壊すことはありません。
「ゼニがないんは我がクビがないんと同じことで!」
これは映画「新仁義なき戦い」に登場したセリフで,やくざも貨幣経済を回す一員であることを自認しています。
「ゼニカネじゃねぇんだ!」などというやくざには会ったことがありません。逆の人にはたくさん会いました。
以前の記事にも書いたように,もめ事が起きてアウトローが介入すれば,確実におカネで話がつきます。
感情論はどこかに吹っ飛んで,ドライなビジネスが展開されるのです。だからある意味で楽です。
アウトロー的イメージ
アウトローといえば,今日は俳優原田芳雄さんの命日です。10年前に71歳で亡くなりました。
数々の名演を映画でみせてくださった原田さんのイメージは無頼とかアウトロー。
ですが,ご本人は家事全般が得意で朗らかな人だったそうです。
私は多くの芳雄作品をみていますが,印象深いのは「夏に恋する女たち」というドラマです。
中年ホスト役の原田さんのキャラクターが母親との間に葛藤を抱えたものであったがゆえかもしれません。
このドラマの中で田村正和さんが原田さんに向かって放つセリフにも共感できました。
「一人では寂しいけれど,二人以上になると疲れてしまうから」
ドラマ放送当時の私は大学1回生。
18歳のガキである私がこういう感覚を抱いていたのは,かなりヘンかもしれません。
しかし,当時の私の女性観はそういうものでした。
これもまた母親との関係に悩む自分の姿のひとつだったと思います。
今日はルールからなんとなく流したような記事を書いてみました。
「夏に恋する女たち」の主要キャストである田村さんは今年亡くなり,共演の津川雅彦さんも3年前に亡くなりました。
女性陣は梓みちよさんを除いてお元気ですが,もうこういう洒落たドラマが作られることはないかもしれません。
今の私にとって最近のドラマは全て「ガキ向け」でつまらないのです。
特に日曜日の・・・やめておきます。ジジイの愚痴になっちまうので。