福岡県糸島市 司法書士 ブログ

リメイク

リメイク作品は、映画にかぎらずドラマでも頻繁に作られています。

映画で思い出すのは「ゲッタウェイ」です。

スティーブ・マックィーンのアクション映画で、1972年の作品。

テレビでも何度も放映され、私も何度もみています。

               ★ 「ゲッタウェイ」のマックィーン

それをリメイクした作品がありましたが、ラストシーンのつまらなさは特筆ものでした。

 

日本の作品でも「十三人の刺客」という工藤栄一監督の手になる名作がリメイクされました。

「なんじゃ?こりゃ?」という作品に仕上がっています。

見どころがないわけではなく、松方弘樹さんの殺陣は必見といってもよいでしょう。

目立ちすぎるくらい目立っています。

つまりは、松方さん以外の役者さんの殺陣があまりよくないということでもあります。

ですが、ラストがあまりにも安直かつ「は?」という感じなのです。

そして、必要以上にグロテスクな場面を使っています。

暴力表現を極めたい監督の意向かもしれませんが、私には勘違いのようにみえました。

激しく、極端な映像を続ければ続けるほど、その暴力表現は霞んでいきます。

好みは分かれるかもしれませんが、作品が持つパワーは圧倒的に工藤作品が上です。

★ 「十三人の刺客」(工藤監督版)

  中央は主演の片岡千恵蔵御大

 

リメイクされるケースは最初の作品の人気が高かったり、名作の呼び声が高い場合がほとんど。

そうなるとリメイク作品が前作と比較された場合に不利なのは仕方がないのかもしれません。

それでもリメイク作品には「おいおい」というレベルのものが多いのが実態です。

 

珍しい例としては、1972年の「ラ・スクムーン」があります。

1961年の作品「勝負をつけろ」のリメイク作ですが、主演はいずれもジャン=ポール・ベルモンド。

原作者のジョゼ・ジョヴァンニが自らメガホンをとってリメイクしました。

これは、私自身の好みですが、リメイク作が非常に良い出来栄えでした。

 「勝負をつけろ」のベルモンド

 

映画化された作品をテレビドラマ化することは「リメイク」とは異なります。

概して「映画>テレビ」という図式で語られることが多いのですが、そうでしょうか?

映画ではディテールを描けません。時間的な制約があるためです。

一方、テレビドラマでは時間をかけて描くことにより、人物像の深みが出る例がありました。

「飢餓海峡」(若山富三郎・山崎努)や「白い巨塔」(田宮二郎)はその好例です。

「火宅の人」は何度も映像化されています。

個人的には、三国連太郎さんと池内淳子さん主演のドラマがよかったと思っています。

 映画「飢餓海峡」は名作の誉れが高いのですが、ドラマの面白さも抜群です。

  左は三国連太郎さん、右が伴淳三郎さん。

  ドラマでは三国さんの役を山崎努さんが、伴さんの役を若山先生が演じました。

 

 

 

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