福岡県糸島市 司法書士 ブログ

チンピラなワタクシ

「バカでなれず利口でなれず、中途半端はもっとなれず」

これは映画「修羅の群れ」鶴田浩二さん演ずる横山新二郎のセリフです。

松方弘樹さん演ずる稲原龍二に説く「極道への道」。

作家の柚月裕子さんは東映やくざ映画の大ファン。

代表作となった「孤狼の月」の中にこのセリフをとりいれています。

このセリフはなんとなく私にとっては皮肉のように感じられます。

目指したものを簡単に諦め、中途半端な生き方を選んだことには後悔があります。

蝶の分布と生態の研究にのめり込んだのですが、これも中途半端で終わっています。

それなりの成果を得ると、「まあ、この辺でいいかな」と思ってしまうのです。

何事も中途半端にしてしまう。諦めてしまう。

このクセがついてしまったのは幼少期だと今ではわかっています。

なにかを望んでも、それを否定される環境でした。

そのうちに希望を口にしなくなり、心の中で諦める。

この繰り返しが今の私を作ったような気がします。

そこそこお勉強ができ、バカとはいわれませんでした。

でも、お勉強も「まあ、この辺で」という感覚で究めようとはしない。

だから、そこそこ利口なお子様でしかなかったのです。

つまりは、かなり中途半端なガキだったということです。

結局、自分が目指すものも勝手に諦め、いやいやサラリーマンをやりました。

年収は世間的にはかなり高めでも満足感は得られません。

企業での仕事にも意欲をもてず、そこそこで済ませました。

中途半端なのです。

だから、思ったような生き方はできない。

当たり前ですが、映画をみていると、冒頭のようなセリフが心に刺さってきます。

そのときは「いい映画に巡り合えたな」とちょっと幸福感を覚えなくもありません。

おまえは、どの道も極めていない。つまりチンピラクラスだ。

こう自覚させてくれるので。

そして、今はチンピラ上等だと思っているワタクシでございます。

 映画「チンピラ」

  主演は柴田恭兵さんとジョニー大倉さん

  ジョニーさんは亡くなりました。この頃のジョニーさんは映画で八面六臂の大活躍。

  今見直してもジョニー大倉の役者としての輝きは色褪せません。

 

ブログ一覧へ戻る

お電話

メール

ページの先頭へ
Loading...