「夏の愛人」は1985年の曲です。
タイトルに「愛人」とつく例は珍しく、当時は「おっ」と驚いた覚えがあります。
作曲は、当時「シティポップの貴公子」と呼ばれていた山本達彦さん。
一気に人気が高まったのは、JALの1983年の沖縄キャンペーンのCM曲でしょう。
“My Marine Marilyn”はヒットしました。
ただし、この曲は山本さんが作曲していません(NOBODYの曲です)。
その後も「ロンリー・ジャーニー」などがヒットし、1985年に発表したのが「夏の愛人」。
今思い起こすと、1985年は私にとっては非常によい1年だったようなのです。
これは客観的にみて、ということで、自分自身としてはそうでもありません。
「夏の愛人」が流れるラジオを聴きながら、気怠い夏の午後を過ごしたことを覚えています。
将来への希望を失い、漂流が始まってからの最初の夏でした。
あの頃に、もう少し前向きに生きていればどうなったか?
こう思わなくもありませんが、そうできないのが私だったのでしょう。
翌年の夏には就職活動をしないといけないのか・・・
気怠くなるのも当たり前かもしれません。