ひところは「夫婦別姓が正しく、その制度がない我が国は遅れている」
ーこういう論調が幅を利かせていました。
今はどうか?
マスメディアもこの問題をまったくとりあげなくなりました。
理由は簡単です。
盛り上がらないから。
民放のテレビ局は火付けをしたかったようです。
日本が欧米に比べ遅れ劣っているのは自民党政権のせい。
こういう印象操作を試みても、夫婦別姓に賛成する野党は大敗。
ネタとして効果を発揮しない「夫婦別姓」に見切りをつけたのかもしれません。
結果的に、そのテレビ局が本気で夫婦別姓制度が必要である思っていなかったこともわかりました。
こういった現象からいえるのは、多くの人にとって、
「夫婦別姓は喫緊の問題ではない」
ということです。
世間の人も誰も話題にしなくなった夫婦別姓。
上記のように盛り上がらないのは、必要性を感じる人が少なないからでしょう。
それはアンケート結果からも明らかです。
ところで、金融担保の方法として「根抵当権」があります。
これは、実務が先行し、法が後追いした制度です。
金融の現場で担保の方法として根抵当権を作ってしまい、それが根付いた。
今後、定着していく以上は法整備をしておかないといけない。
だから、民法398条の2以下に挿しこむような形で条文を追加しています。
これと同じで、実際の社会で夫婦が別姓を名乗ることが常態化しない限り、法整備は不要です。
社会の自由な選択に任せる。これが大事でしょう。
我が国は自由な国なのですから。
さて、次に夫婦別姓が話題になるのはいつになるでしょう?
★ 右は「新高校生ブルース」の主演は関根恵子さん。高橋伴明監督と結婚後は高橋惠子さん。
左は岸谷香さん。俳優岸谷五朗さんの妻で、プリンセスプリンセス時代は奥居香さん。